MATT RODRIGUEZ [マットロドリゲス ,アメリカ サクラメント ]
90年代初頭に、クリス パストラスとジェイソン リーが立ち上げたデッキブランド[STEREO]の初期メンバーとして活躍、90年代後半に新しいデッキブランド [SUPERNAUT]に移籍、99年誕生の[IPATH shoes]の看板ライダーとして活躍。同じ時期に、トミーゲレロ、レイバービーと組んだバンド[BLACK TOP PROJECT]で、ドラム /パーカッション奏者として勢力的に音楽活動を行う
スケートボード、音楽、アーチストとして優れた才能を発揮
プロスケーターの中で、一番のルーズトラック愛用者
独創的なスポットの使い方、雲にのっているような浮遊感のあるライディング 日常の行動を通して生きる考え方を示す伝道者
僕が、初めて彼に会ったのは [SUPERNAUT]ツアーで来日した99年の春でした。 成田の到着ロビーに登場したロドリゲスは、小柄な体で、腰まで伸ばしたドレッドヘアーをタムに入れ、10日間のツアーにバックパック一つ。ベジタリアンで(乳製品、卵も食べず、魚貝の出汁も口にしない)、激辛スパイス好き。一見近寄りがたい雰囲気があるが、話すと人懐っこい優しい感じでした。
最初のツアー先は、成田から北に約400KM、宮城県石巻市にあるカールスバッド。石巻にアメリカのプロスケーターがツアーに立ち寄るのは初で、地元のスケーターから、一般の人まで大勢の人が集まって来ました。
大観衆の中、お店の裏にある、ミニランプ、フラットバンクなどのセクションでデモが始まり、一通りライディングすると、その場所にあるフラットバンクを壁に立てかけ、急角度の壁にし、そこにバンクからオーリーインなどを始めました。 会場の皆がロドリゲスの動きに注目し、そのライディングに大歓声が。
セットされていたセクションを、普段と違う使い方をして自分のライディングを魅せる。スケートボードを通して、[創造力]の可能性を示した時であり、ライディングを通して、人の心を動かした時でした。 それ以降、ロドリゲスとのツアーを毎年のように行い、日本各地を周りました。デモの時は一緒のライダーとトリックが被らないように配慮しながら、自分のスタイルをだして、
歓声を呼び起こす。 決して高慢になることなく、常に穏やかに心を保つ。
僕が今まで会った中で最高のスケーターです。
2021年春 MATT RODRIGUEZからのメッセージ
[ FREEDOM IS FOR THOSE WHO CREATE IT ]
[自由は、自分で創るもの]
